製品情報- 災害対応機器
近年の災害とライフライン
ライフライン防災を後回しにしていませんか?
近年、多発する自然災害により、電気、ガス、水といったライフラインも大きな被害を受けています。
電気が止まったら、ガスが止まったら、水が出なくなったら……。復旧の日まで、過ごせる備えはできているでしょうか。
まずは、このページを通して、ライフライン防災について考えてみましょう。
近年の災害とライフライン
年 | 災害名 | 最大停電件数 | ピーク時から 99%の停電が 復旧するまでの時間 |
---|---|---|---|
2018 | 台風21号 (関西電力) |
約240万戸 | 約120時間 |
2018 | 台風24号 (中部電力) |
約180万戸 | 約70時間 |
2019 | 台風15号 (東京電力) |
約93万戸 | 約280時間 |
2019 | 台風19号 (東京電力・東北電力) |
約52万戸 | 約66時間 |
※経済産業省『台風15号に伴う停電復旧プロセス等に係る検証について』より作成
風水害による停電の長期化
近年、台風の巨大化・低速化により被害が甚大化しています。それに伴い停電も長期化する傾向にあります。その他、雷等、風水害以外の要因でも停電は頻繁に発生しており、対策が求められています。
年 | 断水戸数 | 最大断水日数 | |
---|---|---|---|
1995 | 阪神・淡路大震災 | 約130万戸 | 約3ヶ月 |
2004 | 新潟中越地震 | 約13万戸 | 約1ヶ月 |
2011 | 東日本大震災 | 約256.7万戸 | 約5ヶ月 |
2016 | 熊本地震 | 約44.6万戸 | 約3ヶ月半 |
※国土交通省『上下水道施設の被害状況について』より
災害による断水の長期化
水道管の老朽化等により、災害時の断水は長期化する傾向にあります。令和6年能登半島地震では半年を過ぎても断水が解消しませんでした。
また、災害時には、備えや支援によって賄うことができる飲料水よりも、洗濯や風呂、トイレ等に使う生活用水が不足するケースが多くあります。
東日本大震災被災三県における
各インフラの供給不能戸数の推移(推計含む)
※出典:経済産業省「東日本大震災を踏まえた今後のLPガス安定供給の在り方に関する調査」平成24年2月
災害に強いLPガス
LPガスは、容器を配送して供給する分散型エネルギーのため、災害時の復旧が非常に早いのが特徴です。
そのため、 災害に強いエネルギーとして近年注目されています。
左図より、 東日本大震災においても、都市ガスや電気に比べ、 全面復旧が早かったことが分かります。
LPガスの安全性と備蓄性
安全に長期保管可能
LPガスの容器は耐衝撃性を考慮した安全設計。さらに圧力検知バルブなどの機能も備えられており、安全に長期保管が可能です。
劣化しないので、備蓄性に優れる
たとえば、灯油などの場合、歳月の経過とともに劣化して使用できなくなりますが、LPガスは劣化しません。だから、いざという時、ガス用発電機などのバックアップ燃料に最適です。
-
灯油・重(軽)油・ガソリン
灯油やガソリンといった液体燃料は3か月~6か月で劣化してしまい定期的な消費、交換が必要となります。
また、処分には産業廃棄物処理が必要となります。 -
LPガス
LPガスは半永久的に劣化することのない燃料です。
シリンダーだと5年、バルクだと20年に一回容器の交換が必要となります。
また気体燃料として使用しますが容器の中には圧縮された液体状態 で充填されていますので省スペース で大きな容量を設置できます。
近年の台風・豪雨における支障件数
風水害に強い都市ガス
都市ガスは、 地下の配管を通って 供給されるため、 風水害に対して強く、 過去の台風や豪雨でも供給停止された例は多くありません。
一方で、 巨大な地震災害の際には、都市ガス事業者が安全の為に供給をストップする場合があるため、 数時間から数日程度は、 ガスのバックアップも必要となります。
電気・ガス・水が止まると困ること
避難所では...
- 空調を使うことができず、熱中症や感染症のリスクが高まる
- 照明やコンセントが使えない
- 厨房設備が使えない
- トイレやお風呂が使えず、衛生的な避難生活ができない
- 洗濯ができない
病院では...
- 医療機器を動かすことができない
- 電子カルテなどのシステムが使用できない
- 照明や空調が使えない
- 給水式ポンプが止まり、水が出ない
- エレベーターが使えない
- 厨房設備が使えず、食事が提供できない
マンションでは...
- 照明やコンセントが使えない
- エレベーターが稼働せず、上層階への移動が困難
- 給水ポンプが使用できず、水が出ない
福祉施設では...
- 照明や空調が使えない
- 医療ケアの継続が困難になる
- エレベーターが使えない
- 給水式ポンプが止まり、水が出ない
- 厨房設備が使えず、食事が提供できない
工場では...
- 停電により設備の故障などに繋がるリスクがある
- 出荷システムが使えなくなる
- 冷凍冷蔵室や空調が使えなくなり、事業継続が困難になる
商業施設では...
- 照明が使えない
- エレベーターが稼働せず、車椅子やベビーカーなどのお客様の移動が困難になる
電気・ガス・水のどれが欠けても、できないことが多い!
例えばお風呂なら……
お風呂のための水、給湯器を動かす電気、お湯を沸かすためのガス、この3つが揃っていなければ、お湯を作ることができません。災害対策や BCP には、このようなライフラインを途絶させない備え、ライフライン防災が大切です。
I・T・Oは、長年ガスの専門家として
お客さまの暮らしを支えてきました。
その技術力を活かし、ライフラインの防災を
支えられるソリューションをご提供しています。