PRADシリーズは地区ガバナ、専用ガバナ双方に対応可能な軸流式のアンローディング型パイロット式のガバナユニットです。ユニットの構成は、フィルター、手動復帰式遮断弁、メインバルブ、パイロットガバナ、安全弁となっております。パイロット式ガバナは静特性(圧力制御精度)と動特性(応答性、安定性)を高次元で両立させることが難しいとされていましたが、PRADシリーズは、図のVMとVCの容積の最適化により、従来のパイロット式と同等の静特性を維持しながら、従来のパイロット式より優れた動特性を兼ね備えた製品となっております。
また、従来のパイロット式ガバナより部品点数を最小限に抑えることで、メンテナンス性を向上させ、維持管理の手間とコストを抑えられます。
シリーズとしては、中圧用のPRAD-ABと低圧用のPRAD-AL,-BLがあります。また、静特性を重視したベンチュリー絞りタイプと、動特性を重視した固定絞りタイプの2種類の絞り、埋設配管との接続を対象とした縦型ユニットと、露出配管との接続を対象とした横型ユニットの2種類も用意しております。
この製品は、東京ガス株式会社様と共同開発した製品です。
〇特長
①パイロットラインの設計最適化によって、優れた整圧性能を実現
②2つの安全装置が標準装備(手動復帰式遮断弁、安全弁)
③ガバナユニット全体の設計の最適化によって優れた維持管理性を実現
〇PRADの受賞歴
・日本ガス協会技術賞(2020年)